日本の大型自動二輪免許取得制度についてボクが思うこと！

去年から今年にかけて、自分も含めてですが、

私の周りで大型自動二輪免許を取得した友人、知人が多数います。

殆どの方が、既に中型二輪を持っていましたから、

教習所にて数時間、1ヶ月程度の教習を受けて、

めでたく「大自二」が免許証に追加となります。

私の場合は、16歳で取得した中型二輪を30歳の頃に取り消し処分となってましたから、

中型すら無い状態で、しかし、こつこつ教習所で中型から取得し直す時間も金も無く、

無謀にも二俣川運転試験場にて「一発試験」に挑戦しました。

実は、ハーレーを購入した当時、私は「国際免許」を持っていました。

妻の実家で取得したものです。キチンとしたオフィシャルな物だったのですが、

よくよく調べたら、日本での規制が若干変わっていて、ダメではないのですが、

良くもないような状況だとの事でした。
で、考えた事は、例えば独りで走っていて止められた時などはいいとしても、

数台でツーリングを楽しんでいる時に検問に遭遇でもして、

一人だけモメることになるだろう状況です。

他の仲間に迷惑がかかります。

また、万が一事故を起こしても、保険が支払われるのかが疑問でした。
決して「無免許」ではないのですが、「堂々と乗りたい。」ただ、それだけでした。

1月18日に納車でしたが、2月1日にハーレーを一時封印して二俣川通いが始まりました。

中型を持たずに大型を受験してるのは私だけでした＾＾；

正直、今年中に合格できればいいや、と思っていました。

いくら簡単になったとは言え、そこは二俣川の一発試験です。

その昔は世界一難関と言われ、合格率2％を誇っていた二俣川です。

　ところが、結果は、6回で合格、なんと2月12日には大型自動二輪免許を交付されました！

2週間かからずに取得できたのです。

　まだ10代の頃、友人は約1年、15回の受験で合格しました。

私も高校生の頃に事前審査を受けましたが、1回目の試験日が1ヶ月先で、

なんとなく諦めました。

　友人が合格した日に、もう一人合格した女性がいたそうです。

20代後半の女性だったようですが、

聞くと、36回目で、会社を辞めて約4年間を限定解除の為に費やしたのだそうです。

彼女は合格が知らされた途端に、泣き崩れ、床にうずくまって震えていたそうです。

　私の3年先輩の時代には「中型限定」と言うシステムがなかったそうです。

もっと極端な例では、私の叔母（70歳）の頃は、普通免許に自動二輪が付いてきたそうです。
　「カミナリ族」やら「暴走族」が社会問題になり、

同時に免許制度も厳しくなっていったのです。

　では、なぜ今、急に柔らかくなったのでしょうか？

　勿論、今でも運転技術より、年齢や態度を重視していると言う話しはよく耳にします。

私が受験している時も、中型受験のチーマー風の高校生が態度の悪さを指摘され、

バイクに跨ることなく帰って行ったのを覚えています。

　まぁ、これは極端な例ですが、いずれにせよ、教習所で取得できるようになった事、

私のような20年ものブランクがある、中型すら持ってない者が6回で受かる事など、

1970年代には考えられない事でした。

　一説によると、高速道路のタンデムが認可されたのも含めて、

アメリカ（ハーレー）の圧力だとの事ですが、定かではありません。
　最近取得した私達には大変ラッキーな事だったのですが、明らかに高校生が、

半帽を冠ってCB1300なんかに乗ってるのを見ると違和感を抑えることができません。

また、同時に、70年代、80年代に苦労して取得された方々は、

どんな思いでいるのかを考えると、ちょっぴり申し訳ない気持ちになります・・・